先日、自由が丘Diginner Gallery Workshopでの浴衣展でのお誂えの浴衣が完成しました!
今月頭に無事発送が終わり、色とりどりの浴衣をお包みしながら、一枚一枚ご注文くださったお客様のお顔を思い出しておりました。
展示では嬉しい出来事が沢山ありました。学生さんなど若い世代のお客様がお買い求め下さったり、カップルでお誂え下さった方、離島からのお客様、そして西アフリカのお客様がSOLOLAの浴衣をご注文下さいました。
皆様の浴衣選びのお手伝いをさせて頂き、浴衣に寄せて下さったお一人お一人の物語に触れ、目の前の浴衣がよりいっそう愛おしくなるのでした。
お誂え浴衣の一部をご紹介します。
-女性用浴衣 布:「ロールス・ロイス」 長く愛されるアフリカンプリント柄です。黄色地。
-女性用浴衣 165cm 布:「ロールス・ロイス」 現地で初めて見つけた、珍しい白地です。
-男性用浴衣 M 布:「レコード」こちらも昔から続く柄で、デザインは絞り染めの伝統布がイメージソースになったのだとか。現地の一部の国ではその形状から通称「レコード」と呼ばれるそうです。
-男性用浴衣 布:実物はより落ち着いた色合いです。お客様の雰囲気にピッタリでした。
-男性用浴衣 布:藍染の伝統布がモチーフと思われる一枚です。貫禄があってアフリカン、個性的な大人の雰囲気に。
-女性用浴衣 布:布の歴史的背景が見える布です。インドネシアのバティックに登場する神の鳥「ガルーダ」のモチーフが。
SOLOLAの浴衣は日本国内の縫製にこだわっています。
海外生産が当たり前となり、またその技術も向上している昨今。それは縫製のみならず反物、染、糸と遡るほど、一日一日と日本で着物や浴衣が作れなくなる日が近づいていることを感じます。
浴衣縫製は併用(ミシン、手縫い)で、手縫いは中国地方の山間部に住むおばあちゃん達によるものです。ご高齢の方も多く、目はあまり見えなくても縫う手は動く。暮らしの中の生きた手仕事に近い形でその営みは続いています。
先日、その縫い手さんが3名も引退されました。
方々で耳にする高齢化と後継者不足を、どこかで起こっている他人事ではなく、肌で感じる瞬間でした。
今では珍しいこうした貴重な営みや、日本の着物や浴衣生産が少しでも長く続くようにと、微力ながらSOLOLAの浴衣作りを続けていきたいなと思っています。
これにて。2018年の浴衣展は無事終了いたしました。
SOLOLAの浴衣で今年の夏を楽しんで頂けたら幸いです。
ご来場下さった皆さま、どうもありがとうございました。
次回は2019年、沢山の布や浴衣をご用意する予定です。
また来年、皆様にお会いできる日を楽しみにしております。